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刺された時の対処
アナフィラキシー
スズメバチに刺されたら何科へ行く?病院選びと応急処置の判断基準
アナフィラキシーの症状・タイミング・119番を呼ぶ目安
スズメバチに刺されたとき、真っ先に気になるのが「何科の病院に行けばいいか」という点です。症状が局所的な痛みと腫れだけなのか、全身に広がるアレルギー反応が出ているのかによって、取るべき行動が大きく変わります。この記事では病院の選び方・119番を呼ぶ判断基準・刺された直後の応急処置を解説します。
まず確認:今すぐ119番が必要な症状
以下の症状があれば今すぐ119番
- 喉・口の中が腫れて呼吸が苦しい
- じんましんが全身に広がっている
- 吐き気・嘔吐・腹痛が急激に出た
- 顔色が青白くなり、ぐったりしている
- 意識がもうろうとしている・気を失いそう
- 血圧が急激に下がり、めまいがひどい
これらはアナフィラキシーショックのサインです。横になり脚を高く上げた状態で救急車を待ってください。
何科に行けばいい?症状別の受診先
アナフィラキシーの症状がなく、痛み・腫れが刺された部分だけに留まっている場合は緊急性は低めです。受診先は以下を参考にしてください。
| 症状 | 受診先 | 備考 |
|---|---|---|
| 呼吸困難・意識障害・全身じんましん | 119番(救急) | アナフィラキシー疑い・迷わず呼ぶ |
| 刺された部分の痛み・腫れのみ | 皮膚科・外科・内科 | 翌日でもよいが当日受診が安心 |
| 夜間・休日で近くに開いている病院がない | 救急外来・急患センター | #7119(救急安心センター)に電話で相談も可 |
| 過去にハチに刺されたことがある(軽症でも) | 内科・アレルギー科・救急外来 | 抗体保有の可能性があり優先受診推奨 |
「皮膚科・外科・内科どこでもよい」と聞いて戸惑う方もいますが、ハチ刺しへの処置(抗ヒスタミン薬・ステロイドの投与など)はどの診療科でも対応できます。近くで開いている医療機関に行くことが最優先です。
アナフィラキシーとは何か
アナフィラキシーは、アレルギー反応が全身で急速に起きる状態です。スズメバチの毒に含まれるアレルゲン(ホスホリパーゼA2など)が体内に入ることで、免疫システムが過剰反応し、血圧低下・気道収縮・全身の血管拡張が一気に起きます。
厚生労働省の資料によると、ハチ刺傷によるアナフィラキシーで年間20〜30人が亡くなっています(参考:厚生労働省「アナフィラキシーガイドライン」)。致死率は低くても、対処が遅れると命に関わるため、症状の見極めが非常に重要です。
アナフィラキシーが起きやすい条件
- 過去にハチに刺されたことがある(特に1年以内)
- アトピー・花粉症・食物アレルギーなどアレルギー体質がある
- 複数か所同時に刺された
- 顔・首・口の中を刺された(毒が吸収されやすい)
- 高齢者・心臓や呼吸器に疾患がある方
刺された直後にやること:応急処置の手順
①まずその場から離れる
スズメバチはフェロモンを出して仲間を呼ぶため、1匹に刺されると続けて刺されるリスクがあります。走らず落ち着いて、巣から離れた場所に移動してください。
②針を取り除く(スズメバチは針が残りにくいが確認)
ミツバチと違い、スズメバチは針が残りにくい構造ですが、念のため確認します。針が残っている場合は、カードや爪で横方向に払い除きます。ピンセットで掴んだり、指で絞ったりすると毒が広がるため避けてください。
③流水で洗い流す
刺された部分を流水で1〜2分洗い流します。毒を薄める効果があります。口で毒を吸い出す行為は、口内の傷から毒が吸収されるリスクがあるため行わないでください。
④冷やす
氷・保冷剤・濡らしたタオルで患部を冷やします。腫れと痛みを抑える効果があります。冷やしすぎによる凍傷を防ぐため、布越しに当てるか10〜15分ごとに休憩を入れてください。
⑤横になって安静に(少なくとも30分)
アナフィラキシーは刺された後、数分〜30分以内に発症することが多いです。症状が出ていなくても、刺された直後は横になって安静にし、同伴者がいれば近くにいてもらってください。1人でいる場合は119番に電話して状況を伝えておくと安心です。
病院で行われる主な治療
軽症(局所の痛み・腫れのみ)の場合、病院では次のような治療が行われます。
- 抗ヒスタミン薬:かゆみ・腫れを抑える内服薬または点滴
- ステロイド薬:炎症を抑えるための内服または注射
- 患部の洗浄・消毒:感染予防のための処置
アナフィラキシーが疑われる場合は、アドレナリン(エピネフリン)注射が最優先の治療です。エピペン(携帯用アドレナリン自己注射器)を処方されている方は、救急車を待つ間に使用してください。
エピペンについて:過去に重篤な反応があった方へ
過去にハチ刺傷でアナフィラキシーを起こしたことがある方は、アレルギー科・内科でエピペン(自己注射用アドレナリン)を処方してもらうことを検討してください。エピペンは保険適用(3割負担で約1,700〜2,000円/本)で処方でき、ハチ刺しのリスクが高い季節(6〜10月)は常時携帯することが推奨されます。
エピペンを使用した場合も、必ず医療機関を受診してください。効果は15〜20分程度で、症状が再燃することがあります。
受診後:腫れがひどくなる場合の判断基準
スズメバチの刺傷は、受診後も数日かけて腫れが広がることがあります。以下の状態が続く・悪化する場合は再受診が必要です。
- 刺されてから48〜72時間以上たっても腫れが引かず、むしろ広がっている
- 患部が赤く熱を持ち、化膿している(細菌感染の可能性)
- 発熱が続いている
- 刺された腕・脚が腫れ上がって動かしにくい
局所的な腫れが広がる「大局所反応」はアナフィラキシーとは別の反応で、ハチ毒への免疫反応として数日後にピークを迎えることがあります。痛みが強い場合は鎮痛剤(市販のロキソニン・イブプロフェンなど)を服用しながら様子を見ることができますが、悪化する場合は早めに受診してください。
よくある質問
まとめ
スズメバチに刺されたとき、呼吸困難・全身じんましん・意識障害が出たら迷わず119番です。症状が局所の痛みと腫れだけなら、皮膚科・外科・内科・救急外来のどこでも対応できます。
刺された直後は巣から離れ、流水で洗って冷やし、横になって30分観察することが基本です。過去にハチに刺されたことがある方・アレルギー体質の方は、軽症でも必ず受診し、エピペンの処方についてかかりつけ医に相談することをおすすめします。
