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部屋の中にスズメバチが入ってきた——そのパニックの瞬間、間違った行動をとると刺されるリスクが跳ね上がります。スズメバチは適切に対応すれば自力で追い出せることがほとんどです。この記事では室内に侵入したスズメバチへの正しい対処手順と、やってはいけないこと、万が一刺されたときの対応まで解説します。
まず絶対にやってはいけないこと
パニックになって次のことをすると、スズメバチが興奮して攻撃に転じる危険があります。
- 大声を出す・大きく動く——振動がハチを刺激する
- 手や雑誌で叩こうとする——攻撃に転じて複数刺されるリスク
- 殺虫スプレーをすぐ噴射する——薬剤でハチが興奮し、暴れながら刺してくることがある
- 黒い服・暗い色の服を着ている場合は特に注意——スズメバチは黒色を天敵(クマ)と認識して攻撃する
- 強い香水・整髪料・香りのある化粧品をつけたまま近づく——臭いが攻撃を誘発
安全にスズメバチを追い出す手順
スズメバチは光に向かって飛ぶ性質(走光性)があります。この性質を利用して外へ誘導するのが最も安全な方法です。
【基本手順】光で誘導して外に出す
- 部屋の電気をすべて消す——室内を暗くしてハチを落ち着かせる
- スズメバチがいる窓以外をすべて閉める——別の部屋に迷い込まないようにする
- スズメバチがいる側の窓を1枚だけ全開にする——外の光に向かって自然に飛び出すのを待つ
- 自分は壁際に静かに立って待つ——5〜15分程度待てば自然に出て行くことが多い
- 出て行ったら素早く窓を閉める
【動きが止まった場合】凍結スプレーを使う
ハチが壁や天井に止まって動かなくなった場合は、凍結タイプの殺虫スプレー(ハチ用・冷却タイプ)を1〜2秒噴射して動きを止め、新聞紙などで包んで窓の外へ捨てる方法が有効です。通常の殺虫スプレーより凍結タイプのほうが、ハチが暴れにくいためリスクを抑えられます。
小さな子ども・高齢者・アレルギー体質の方がいる場合は、その人たちを先に別の部屋や屋外に避難させてから対処してください。刺されたときの影響が大きい方を、スズメバチが飛んでいる空間に留めておかないことが重要です。
スズメバチに刺されたときの対処法
万が一刺されてしまった場合は、以下の手順で対処してください。
応急処置の手順
- すぐにその場を離れる——刺激フェロモンが放出されて他のハチも攻撃してくることがある
- 刺された部位を流水で十分に洗い流す——毒を外に押し出すイメージで洗う
- 毒を口で吸い出さない——感染リスクがあり効果もない
- ステロイド外用薬・抗ヒスタミン薬を塗る
- 安静にして体の変化を観察する
すぐに救急車を呼ぶべき症状
刺されてから数分〜30分以内に以下の症状が現れたら、アナフィラキシーショックの可能性があります。躊躇なく119番してください。
- 全身のじんましん・かゆみ
- 顔・唇・喉の腫れ、飲み込みにくさ
- 呼吸困難・喉の締め付け感
- 動悸・めまい・意識の遠のき
- 嘔吐・激しい腹痛
以前にスズメバチやハチに刺されたことがある方は、2度目の刺傷でアナフィラキシーが起きるリスクが大幅に高まります。「前に刺されたが平気だった」という方でも、今回は重篤になる可能性があるため、全身症状がなくても早めに医療機関を受診することをおすすめします。
繰り返し侵入する場合:近くに巣がある可能性
1度だけでなく繰り返しスズメバチが家の中に入ってくる場合、家の近くにスズメバチの巣があると考えるべきです。確認すべき場所は以下のとおりです。
- 軒下・雨戸の戸袋の中
- 天井裏・屋根裏
- 庭木・生け垣の茂み
- 物置・倉庫・車のバンパー内
- 換気扇のダクト内
巣を発見しても絶対に自分では触らないでください。スズメバチの巣は夏〜秋にかけて急速に大きくなり、数百〜数千匹が一斉に攻撃してくることがあります。巣の駆除は専門業者に依頼するのが唯一の安全策です。
スズメバチが入りやすい季節と時間帯
| 時期 | 状況 | 危険度 |
|---|---|---|
| 4〜6月 | 女王蜂が巣作り開始・個体数少ない | △ |
| 7〜9月 | 働きバチが急増・巣が最大化・最も危険 | ★★★ |
| 10〜11月 | 巣を守る行動が強まり攻撃的になる | ★★ |
| 12〜3月 | 女王蜂のみ越冬・働きバチはほぼいない | ○ |
7〜9月は窓を開けている時間も多く、スズメバチが入り込みやすい季節です。網戸の破れ・換気口のすき間は修繕しておくと侵入リスクを下げられます。
